2016-05-23_172026

もうすぐ夏ですね。

プールにバーベキュー、海や花火など、楽しい計画にそわそわしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし同時に、夏は食中毒が多い季節だということはご存知でしょうか。食中毒は夏と冬に多く、これから気をつけなければならない季節なのです。

冬はノロウイルスなどが多く、毎年テレビなどで幅広く話されているので知っている方も多いと思います。

夏の食中毒は、様々な原因があります。毎日の食生活から気をつけていくことが食中毒の予防に繋がります。これから夏の食中毒の種類や原因、予防方法など幅広くまとめていきますので、ぜひお読みになって夏への対策、準備を整えてくださいね。

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夏に発生する食中毒の種類

夏の食中毒は、毎年34万人もの発症者がいます。

これは数字として取れた分だけであり、潜在的に食中毒にかかった人や病院に行かなかった人も合わせると10万人はいるのではないかと言われています。夏の食中毒は、このくらいよく起こる病気なのです。

夏の食中毒は肉、野菜などから発症することが多く、細菌性のものが多いのが特徴です。よく見られる食中毒の菌は、以下のようになります。

ブドウ球菌

ブドウ球菌食中毒は黄色ブドウ球菌が発生・増殖し、エンテロトキシンという腸管毒を作った食物を食べることにより発症します。菌の増殖ではなく毒素により発症するので、潜伏期間は16時間と短いのが特徴です。主な症状としては嘔吐・下痢があります。

O-157(腸管出血性大腸菌)

もうかなり前ですが、大規模なO-157食中毒が発生したこともありました。当時の記憶が残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

O-157は主に牛の腸内に多く生息し、その食肉や加工肉、また井戸水などから感染します。わずかな菌でも感染する可能性が高く、ベロ毒素という毒素が大腸の血管壁を破壊して血便が出ます。

潜伏期間が110日と幅広く、忘れた頃に発症し風邪だと思い込んでしまう可能性もあります。

症状としては発熱・腹痛・下痢・血便・嘔吐などが多くあります。乳幼児やお年寄りの方の発見が遅れ症状が進むと合併症の可能性もある、危険な食中毒です。

カンピロバクター

主に鶏や豚、牛など食肉に生息している菌です。また、井戸水からの感染もあります。こちらもO-157同様、わずかな菌でも感染します。鶏が持っていることが多く、特に生の肉を食べることにより発症する方が多い食中毒です。酸素が少しでもあれば増殖する性質を持ち、ペットなどからも感染する危険があります。

潜伏期間は17日、症状は発熱・頭痛・下痢・腹痛と、こちらも風邪の症状と似ているので注意が必要です。

サルモネラ菌

サルモネラ菌は人は動物、川や下水、またネズミやハエ、もちろん犬や猫、カメなどのペットなどにも幅広く生息している菌です。食中毒としてかかる場合、食肉から感染というパターンが一番多く見られます。上2つの菌と同様、わずかな菌でも食中毒を発症する危険があり、また乾燥に強いという特徴があります。

潜伏期間は6時間~72時間(3日)ほどと短めです。症状としては吐き気や下腹部の腹痛、38℃前後の発熱や下痢などがあります。可能性は低いですが、重症化すると死の危険もある注意が必要な食中毒です。

感染経路や感染の原因について

それぞれの菌の感染経路や感染の原因についてまとめています。

感染経路や原因が特定できれば防ぐことも出来ます。ぜひ確認しておきたい部分ですね。

ブドウ球菌の感染経路・原因

ブドウ球菌、特に黄色ブドウ球菌は、人体や動物の半数近くが鼻の中などに持っている菌です。

この菌は他の菌がいる場所では増殖することはなく、感染経路のほとんどは調理時の手からによるものです。また菌自体は熱に弱く加熱すれば滅することは容易いのですが、作られてしまったエンテロトキシンは熱に強く、調理の加熱で滅することは厳しくなっています。

髪に手を触れたまま調理したり、不適切な温度管理の中食材を放置しておくとブドウ球菌が増殖してエンテロトキシンを作ってしまいます。

食品は衛生的に取り扱うこと、調理前には手洗いを徹底すること、怪我、手のあれがある場合は調理を控えること、調理中に髪の毛や鼻などに触れないことでこの経路は遮断できます。

O-157の感染経路・原因

O-157は人から人へ移ることもありますが、咳やくしゃみなどから感染することはまずありません。手に菌がついたまま飲食することにより感染します。感染ルートとしては、汚染された食物などからの経口感染、または保菌者の看病などで菌が移った手で飲食することです。

最もO-157に感染しやすい季節は初夏から秋という暑い季節ですが、冬なら感染しないという保証もありません。乳幼児やお年寄りの方は重症化から死に至る可能性もある、気をつけなければならない食中毒です。

菌を持っている可能性がある対象は多いですが、O-157は新鮮な食べ物を適切に保管(冷蔵庫・冷凍庫などにしまう)する、生肉は食べず必ず火を通す(肉の中心まで1分以上)、生肉に触れる箸は食べる箸とは別に用意する、生野菜も流水でしっかり洗い流す、食材を変えるごとに包丁とまな板は洗浄する、という対策により経路を遮断できます。どれも調理の基本でもあるので、しっかり行っていきましょう。

カンピロバクターの感染経路・原因

ここ数年、生肉を食べたことにより食中毒が発生し死者が出た、というニュースを聞いた覚えのある方は多いと思います。カンピロバクターは鶏肉に多く生息している可能性がある菌ですが、その他動物・ペットなど幅広く所持している可能性があり、注意が必要です。食べても味や匂いに変化はなく、なかなか気づきにくい特徴があります。

感染経路はほぼ食品からの感染ですが、ペットのフンなどからも可能性はあります。カンピロバクターは加熱により滅することができます。生肉は絶対に食べない、生肉に触れる箸は別に用意する、調理器具はこまめに洗い清潔にする、という対策で経路を遮断できます。また、カンピロバクターは低温に強い菌です。冷蔵庫に保管しておいたから大丈夫と油断せず、しっかり加熱を行うようにしていきましょう。

サルモネラ菌の感染経路・原因

サルモネラ菌も汚染された食物を生で食べること、もしくは加熱不足により感染します。また調理器具の洗浄不足による二次的な汚染による食物からの感染もあります。幅広く生息している菌なので、発症者の看病、ペット、また発症者が触れた場所に手で触れ、手を洗わずに飲食した場合にも感染する可能性があります。

こちらも生肉は食べない、調理器具はこまめに洗浄する、ペットや患者に触れたあとはしっかり手洗いをしてから食事をする、という対策で経路を遮断できます。

食中毒を予防する方法

夏の食中毒は、不適切な食材の保管・加熱不足・洗浄不足・しっかり手を洗っていないという感染ルートの遮断が出来ていないためにかかってしまうことがほとんどです。

逆に言えば、これらの感染ルートをしっかり遮断していけば予防になります。

  • 食材は適切に出来るだけ早く冷蔵庫・冷凍庫に保管する。消費期限切れの食材は使わない。
  • 調理前や手が汚れた際は必ずしっかり手を洗う。手が荒れている、怪我をしている場合は調理を控える。
  • 調理器具・食材はしっかり洗浄し、種類が変わるごとにまな板や包丁も洗浄する。
  • 生肉は絶対に食べない。1分以上の加熱調理を行い、中まで完全に火を通す。
  • 調理後はできるだけ早く食べる。保存する場合は速やかに冷蔵庫などへ移動させ、レンジなどで再加熱をしっかり行う。
  • 二次感染を防ぐためにも看病後はしっかり手を洗浄する。

これらのポイントで感染経路を遮断できます。

買い物が終わったら速やかに帰宅し、食材を冷蔵庫などにしまうのも大切です。夏場は想像よりも遥かに早く食材も傷んできます。特に生肉や冷蔵、冷凍商品を買った場合はできるだけ急いで帰宅しましょう。

発症した場合の過ごし方

食中毒の症状は、大半が嘔吐や下痢、腹痛です。

潜伏期間を参考に吐き気や腹痛、発熱などで食中毒が疑われる場合、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

嘔吐物は絶対に直接触らず、手袋などで防ぎながら処理を行います。床や衣服など汚染した部分は漂白剤などを使い洗浄します。衣服の洗濯は、他のものと分けて行ってください。

下痢や嘔吐が続く場合の注意点として、薬を飲んではいけません。これらは身体が毒物を排出しようとする防衛反応です。薬を飲んで止めてしまうことにより、毒物を排出することが出来ず悪化する可能性もあります。

吐き気がある場合は無理に食事を摂る必要はありません。水分補給だけは欠かせませんので、経口補水液やスポーツドリンクなど、塩分や糖分を含んだ吸収されやすいものを無理ない程度に摂りましょう。冷たい飲み物は胃腸によくないので、常温のものを飲むようにしましょう。どうしても飲めない場合は、医療機関で点滴してもらう必要があります。

消毒製品などの対策グッズは

どれだけ気を遣っていても、菌はどこにでもいる可能性があります。手洗いや調理器具の洗浄はもちろん大切ですが、それだけでは万全とは言えないでしょう。

そこで便利なのが、消毒グッズです。台所や食卓用など様々な消毒グッズがあります。どのようなものがあるのかをまとめましたので、ぜひ活用してくださいね。

●キッチン用アルコール除菌スプレー

テーブルを拭く際などに、台拭き用ふきんなどにシュッと吹きかけるだけで除菌してくれるスプレーです。台拭き用ふきんなどは、洗濯・漂白していても雑菌がつきやすい代表です。拭き取りや二度拭きがいらないタイプが多く、天然成分を使っているタイプを選べばより安心して使えます。

台拭き用ふきんだけではなく使用後のまな板にシュッとかけておいたり、雑菌の繁殖しやすいシンクなどにも使えます。台所から菌自体を除菌していけますので、常にひとつは置いておいて損はありませんよ。

●消毒用アルコール手指消毒液

どれだけ気をつけて消毒を繰り返していても、調理する手に雑菌がついていては効果がありません。また食中毒を発症した方を看病したあとも、しっかり菌を落としておくことが必要になります。

普段から帰宅後に消毒するクセをつけておけば、菌を持ち込むことも減らせます。手指用の消毒液も常にひとつ用意しておくようにしましょう。素早く乾くタイプ、手に優しいタイプなど様々なものがあります。

●抗菌グッズ

台拭き用ふきんや包丁、お箸、お皿など、様々なアイテムにも抗菌仕様があります。

抗菌仕様だからと過信して消毒をしないのは良くありません。抗菌仕様であっても他の食器と同様の処理は必要です。しかしそれでも菌がつきにくい調理器具や食器なら、その分安全に使えます。

買い替えの際などに、表示を確かめて抗菌仕様のものを選ぶのも良いですね。

まとめ

食中毒を気にしすぎて毎日消毒、消毒……と必死になっていては疲れてしまいます。疲れてサボってしまっては意味がありません。帰宅したら手を消毒、台拭きする前にアルコール消毒などと、生活の要所要所に取り込んで自然にこなしていけるようにしていくのが一番だと思います。

食中毒は、感染経路を断つことが重要です。食べる前、調理前にしっかり手を洗うこと、加熱調理をしっかり行うことなど、菌が確実になくなるようにしてから食べるようにしましょう。

夏場の食材の傷みは想像より早いというつもりでいましょう。「消費期限過ぎてるけどちょっとくらいなら大丈夫」は非常に危険です。またどれだけ気をつけていても、調理中の常温に置いた時間だけで十分菌が増殖してしまう可能性があります。

生肉は絶対に食べないようにしてください。

夏の食生活を安心安全に乗り越えられるよう、誰もが注意していきましょう。

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